猫用語 ~運動会~
運動会とは?
さっきまで静かにくつろいでいたはずの猫が、急にばたばたとすごい勢いで走り出したり、追いかけあったりする行動の事を猫を飼っている人の間では「運動会」「猫の大運動会」と呼ばれています。
運動会は、飼い主さんの間でいつしか呼ばれるようになった言葉なのですが、正式には「真空行動」と言います。
1歳くらいの若い猫から、大人の猫まで様々な猫がしますが、比較的元気で若い猫に多い行動です。
どんな時に運動会する?
猫は本来は夜行性の生き物です。
昼間に寝て獲物の寝静まる夕方から深夜に狩りをする生き物なので、本来でしたら夜中が活動時間です。
昼間にたっぷり寝てたまったエネルギーを夜中に発散する為、夜に運動会が始まる場合が多いです。
現在は、人間の生活に合わせている為、夜中だけではなくありあまるパワーを持て余している場合には、昼間でも運動会が始まる事もあります。
また、外猫は外出によって縄張りを見まわる為に歩き回ったり、猫同士のケンカをしたりとエネルギーを外で発散出来るので、内猫のほうが運動会をする事が多いようです。
一度始まると何時間も続くわけではありません。
猫は短距離型の動物なので、激しい運動は続いても15分が限界です。
なので、運動会は5~15分くらいで猫が疲れて終わりますが、多頭飼いの場合は相手をしてくれる猫がいるので軽い運動会が長く続く場合もあります。
困る深夜の運動会
家族が寝静まった頃に始まる深夜の運動会・・・結構困っている飼い主さんも多い事と思います。
アパートやマンションにお住まいでしたら、ご近所への騒音を気にしすぎるあまり、猫を怒ったり閉じ込めたりする飼い主さんもいるかもしれません。
猫本来の行動なので運動会をする猫が異常なわけではありません。
怒っても興奮してさらに激しくなったりしますし、猫に運動会の事を怒ってもなんで怒られているのか分かっていません。
運動会が始まってしまったら、ほおっておくのが一番です。
そのうち疲れて終了します。
運動会をやめさせたい
出典:http://komaigi-pet-clinic.com/
運動会は猫本来の行動なのは無理にやめさせることは出来ません。
夜中の運動会を無くさせる為には、生活のリズムを変えてあげることが有効です。
昼間は仕事などで猫だけがお留守番をしているご家庭も多いと思います。
昼間に上下運動が出来る環境や、おもちゃで遊べるようにしておくことにより、猫のお昼寝の時間を少し遊びに当てる事によって運動会を減らす事が出来るようです。
また、人間が寝る前に、猫とよく遊んであげて疲れさせてからご飯をあげるという生活のリズムを付けてあげる事により、夜中の運動会を減らす事が出来ます。
疲れてご飯を食べると猫は毛づくろいを始めて、それから寝ます。
このリズムを毎日続けてあげれば、深夜の運動会の回数は減らす事が出来るでしょう。
結構危ない運動会
猫が運動会をする時には、結構ヒヤッとする事があります。
猫という動物は、あまりまわりを見ないで行動する生き物です。
特に運動会の最中は猪突猛進という言葉が当てはまるくらいに、一心不乱に走り回ります。
中にはカーテンに飛びついたりして飼い主さんを困らせている猫ちゃんもいるようですね。
わが家のすずめも、運動会の最中にファンヒーターにぶつかったり、色々なものを倒したりした経験があります。
ファンヒーターにぶつかった時は、ファンヒーターがくるりと90度くらいまわったので結構な力でぶつかったと思います。
本人は真剣に走っているので痛さはあまり感じなかったのかもしれません。
運動会で通る場所には、倒れて困るようなものは置かないようにしたほうが良いかもしれませんね。
運動会で走り回ったあとのすずめさん。
足にじゃれ始めました。
かと思ったら、何も無いところにじゃれています。
最後はぼ~っと放心状態です。
とってもおもしろいんですが・・・
・・・大丈夫か? と心配になります。
運動会はストレス発散に必要
猫の運動会は、猫の満たされない狩りへの欲求から来る本能で起こるものです。
無理にやめさせようとすると、猫のストレスになります。
寝る前に遊んであげる事により、愛猫とのコミュニケーションにもなり、運動会も防げるので一石二鳥です。
遊んだあとは忘れずにご飯かおやつをあげましょうね。
でないと、今度はお腹がすいたと鳴かれる事になりますよ。
うまくストレスと狩りへの欲求を発散させてあげましょうね。
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