猫の病気 ~てんの停留睾丸去勢手術~
この記事は2020年5月11日の出来事です。
停留睾丸発覚
前回てんの停留睾丸が発覚しました。
ハプニング発生
14時頃、院長先生から電話がかかってきました。
「てんちゃんの手術が無事終わりました。やはり足の付け根あたりに睾丸が1個とどまっていました。今は眠っていますので、夕方17時くら・・・・・バタバタバタッ」
急に電話口から院長先生の声がしなくなり、周りの慌ただしい音だけが響いていました。
「もしもし・・・?もーしもし?」と飼い主が大きな声で呼ぶと・・・。
女性の方が早口の慌てた声で・・・。
「すみません!今容体が急変したので、院長が急遽処置に向かいました!また後でお電話します!ガチャン!!!」
状況が飲み込めず・・・。
たかだか停留睾丸の手術だったはず。
たしかに万が一の時のサインはしたけれど・・・。
今までこの手術で失敗は一度も無いから大丈夫でしょうと・・・。
今さっき無事終わりましたって言ったよね・・・?
色々と茫然と考えていました。
そこからは急に心臓がバクバクして今までのてんとの日々の事が走馬灯のように駆け巡っていきました。
どうしようどうしようどうしよう!?
10分間くらいオロオロしていると、また院長先生から電話がかかってきました。
「先ほどはすみませんでした。容体の急変はてんちゃんじゃないです。説明不足で申し訳ございませんでした。てんちゃんは元気ですので夕方17時くらいに迎えに来てください。」
電話を切って一気に腰が抜けました。
そして「てんじゃなくて良かった」と思った自分に対して・・・。
何とも言えない嫌悪感を覚えました。
お迎え
てんをお迎えに行きました。
血液検査の結果異常無し、レントゲンも異常無し、手術中の様子や睾丸を取り出した証拠映像等も撮影していて見せて頂いて、爪切りもして下さいました。
転勤族なので3匹共に違う病院で去勢手術を受けていますが、手術過程の映像を見せて頂いたのは今回が初めてです。
停留していた睾丸は、ちゃんとおさまっていた睾丸よりも小さく発育が悪かったです。
最後にもう一度丁寧に「驚かせてしまって申し訳ございません。気が気じゃなかったでしょう。」と謝罪してくださいました。
寿命が縮まるようなハプニングがありながらも無事てんの帰宅です。
むくがお出迎えです。
さぞかし喜んでくれるかと勝手に思っていたのですが・・・。
後ずさりました・・・。
すずめもむくも去勢手術でカラーを付けない病院でしたので、「カラー装着猫様」を見るのは今回が初めてです。
安静な生活とは
大人しくして頂こうとケージに入れてみましたが・・・。
逆に激しく柵を登ったり降りたりと、子ザルさんのように上下運動をするので・・・。
よじ登る動作よりも歩いていた方がまだマシかなとケージは断念しました。
挙動不審
なんだか首を振りながら、変なリズムで歩いています。
飼い主も「カラー装着猫様」をお世話するのは初めてです。
コミカルな動きで見ていて飽きませんね。
むくはかなり警戒しています。
すずめは丁寧に伺っています。
腰が引けていますが。
健気なてん
てんの存在が不信なので、すずめとむくは二階へ逃げました。
カラーをカタカタぶつけながらですが、階段を上手に登っていきます。
みんな腰が引けています。
手術痕
どんなに近づいても逃げるので、てんは諦めたようです。
傷口を舐めようにも届きません。
今回の手術の痕です。
睾丸とおなかを一箇所ずつ切りました。
抜糸不要の糸で縫ってあります。
もっふもふの毛玉のてんのピンク色地肌はきっと滅多に見れないでしょう。
触るとすごく柔らかくて蝙蝠の羽根みたいな肌ざわりです。
「猫様の皮膚は人間よりも薄い」というのを実感しました。
ちょっと可哀想
近寄ってもみんな逃げていくのでふてくされています。
すずめが心配して駆けつけました。
普段はビビりのすすめですが、今回は野生種で警戒心の強いむくの方がビビっています。
色々とハプニングがありましたが、てんの去勢手術は無事終了しました。
当たり前の幸せが一瞬にして消える実感があの時はありました。
猫様達のかけがえのなさを再確認させられた出来事でした。
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