すずめさんはエキゾチックのように簡単に爪きりさせてくれません。
猫の種類 ~エキゾチックショートヘア~
いわゆる「ぶさかわ」と言われる猫の代表格です。
ペルシャを主とし、バーミーズ・アメリカンショートヘアーを掛け合わせた品種で、愛嬌のある顔とやさしくおとなしい性格の愛情深い猫です。
ペルシャよりも毛が短くお手入れが比較的楽な為、「怠け者用のペルシャ」と呼ばれる事もあるようです。
原産国
模様
タビー・ソリッド・バイカラー・キャリコ・トーティー・等様すべての模様の猫がいます。
毛の色
シルバー・ホワイト・ブラック・チョコレート・クリーム・等すべての毛の色の猫がいます。
おちびちゃんたちもぶさかわです。
毛の種類
すこし長めのふわふわとした短毛です。
アメリカンショートヘアーよりも長い短毛ですが、ペルシャのようなふわふわとした毛質をしています。
普通の短毛猫よりも毛がやわらかいので抜け毛が被服にくっつきやすく目立ちやすいのですが、短毛猫として扱って問題ありません。
春秋の換毛期にシャンプーを一度と、1週間に何度かのブラッシングだけで大丈夫です。
大人しい猫なので、シャンプーも嫌がらずに簡単に出来ますが、中には嫌がる子もいますので、シャンプーが難しそうでしたらドライシャンプーのみでも特に問題はありません。
お風呂もなんのそのです。
目の色
グリーン・ヘーゼル・イエロー・等様々な目の色の猫がいます。
目はペルシャと同様にちょっと離れ気味で垂れ気味です。
体重
一般的な猫とあまり変わらないか、少し小さめです。
オス 4.7~7.0 kg
メス 3.1~6.0 kg
全体的にころころしています。
出典:http://www.pompeyamoscow.com/
全体的にフォルムがまるまるとした印象になりますので、見た目が体重よりももう少し大きく見えるようです。
太りやすい為、この体重を超える子も珍しくありません。
体重管理には注意しましょう。
体型
全体的に筋肉質でどっしりとしていて、胴や手足が短いコビー体型です。
顔は丸く、目は離れていて鼻は潰れています。
ころころと歩くぬいぐるみのような外見がとてもかわいいですね。
運動量
非常におとなしいペルシャの性格を受け継いでいますので、運動はあまり得意ではありませんが、それと同時に活発なアメリカンショートヘアーの遺伝子も受け継いでいますので、運動は嫌いではありません。
ほとんど運動はしませんが、たまに突拍子もなく普段登れないところに登ったりすることもあり、降りれなくなったりするドジな面もあります。
激しい運動は負担になりますので、ちょっとしたおもちゃで狭い範囲で遊んであげると喜びます。
鳴き声
あまり鳴きません。
鳴く時は小さい声で鳴きますので、マンションやアパートなどでの飼育に向いている猫です。
性格
とてもおっとりしていて温和で物静かな猫です。
見た目にもおっとりとした印象です。
お風呂や爪きり、ブラッシング等で飼い主に押さえつけられても、暴れたり引っかいたりする事がほとんど無い温厚な性格です。
飼い主が大好きで抱っこされたり、遊んだり、スキンシップが大好きです。
相手をしてくれないと、怒って逆に飼い主が相手をされなくなる事もあるようですが、その際も暴れたり、飛び掛ったりするわけではなく、無言でぶいっといった感じで怒ります。
子供との相性
上記のような温和な性格なので、子供からのあたりかまわない抱っこやスキンシップにも耐える事が出来ます。
ただし、ストレスはたまりますので飼い主が気をつけてあげる必要があります。
子供を引っ掻いたりもしないので、子供のいる家庭でも問題なく飼う事が出来ます。
かかりやすい病気
エキゾチックショートヘアの平均寿命は、10~13歳です。
一般的な猫の寿命と比べると2歳ほど短いようです。
ペルシャから病気の遺伝を受け継いでしまっているので、ペルシャと同様の遺伝的疾患には気をつけたほうが良いと言われています。
肥満
筋肉質でがっしりとした体格ですので、食事に関しては一般的な猫よりも食欲が旺盛です。
しかし、運動が苦手なので肥満になりやすい傾向にあるようです。
運動は苦手なので肥満になると体重を落とすのは至難の業なので、肥満になる前に日ごろからの食事に気をつけたほうが良いでしょう。
あまり運動を強要するとストレスになりますので、毎日猫じゃらしなどで走り回らないような運動をしてあげるようにしましょう。
多発性嚢胞腎(PKD)
ペルシャの遺伝性の病気です。
エキゾチックショートヘアもこの遺伝性の病気を受け継いでいます。
この病気は遺伝子検査で発見する事が出来ます。
年齢を重ねるごとに腎臓にのう胞が徐々に出来ていき、最終的には腎臓が働かなくなり腎不全になってしまう病気です。
腎不全と同様の症状が出てきて、死に至る可能性もあります。
遺伝性の病気なので、根本的な治療方法はありません。
出てきた症状によって対処方法的な治療をおこなっていきます。
涙流症
目の周りに常に涙が溢れていて涙目になっている症状です。
通常は使われない涙は鼻の中に通じている管を通って排出されますが、なんらかの理由によりその管から排出されずに目の周りに溢れてしまいます。
鼻が潰れている猫に多い症状です。
肥大型心筋症
遺伝性疾患です。
心臓の筋肉が厚くなってしまい心臓が肥大してしまう病気です。
初期症状はあまりありませんが、病気が進行してくると歩き方がおかしくなったり、すぐに疲れてぐったりするようになったり、苦しそうにしていたりします。
完治する方法はありませんので、対処療法をしていきます。
異変に気づいたら早めに獣医師に見せる事が大事です。
飼いやすさ
エキゾチックショートヘアは、短毛で爪きりなど日ごろのお手入れも暴れずにおとなしく受けてくれますし、普段から温和で怒る事の少ない猫なので、とても飼いやすい猫と言えるでしょう。
ただし、おとなしいので病気になっても気がつきにくいという難点があります。
元気いっぱいの猫が急にぐったりとしたりおとなしくなった場合には、何か調子が悪いんだろうなと気づく事が出来ますが、エキゾチックショートヘアは普段から寝ている事が多く、ただ寝ているのか調子が悪いのかの判断がつきにくいです。
なるべく毎日スキンシップを取ってあげて、異変に気づけるようにしておいてあげましょう。
「怠け者用のペルシャ」は最大の褒め言葉
「ぶさかわ」ちゃんは、長く一緒に居れば居るほどかわいさが増してくると飼い主さん達は言いますね。
ペルシャよりも被毛が短く手入れをしやすくて、ペルシャよりもちょっと活発な部分もあるエキゾチックショートヘアは、魅力が満載の猫ですね。
もともとペルシャも大人しいのでシャワーなどのお手入れも問題はないのですが、ペルシャを飼いたいけど長毛のお手入れに不安がある方は、エキゾチックショートヘアを飼えば気持ちが満たされるのではないでしょうか。
猫は生き物です。
きちんと最後まで責任を持って飼う覚悟を決めてから飼いましょうね
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