猫以外雑記 ~子宮がん検診の過程と結果~
猫【以外】雑記です
今回は猫様ブログをお休み致します。
先日来のブログで「健康診断で乳がん検診と子宮がん検診で要精密検査に引っかかった」とお伝えしていた飼い主です。
読者の皆様にご心配をお掛けしていまして申し訳ない限りです。
そしてたくさんの暖かい励ましのお言葉本当にありがとうございます。
乳がん検診の結果は以前にお伝えしておりました。
残りは子宮がん検診の再検査の結果です。
詳しくは前回の記事をお読み下さい。
今度は子宮がん検診の検査結果が出ましたのでそれまでの経緯と共にご報告をさせて頂きます。
飼い主の覚え書きとして残しますが、女性検診がなんとなく敷居が高くて受診した事のない方や、これから受診年齢になられる方の不安を少しでも解消出来れば幸いです。
健康診断
毎年受診している健康診断。
飼い主は2年に1度女性検診を受診していました。
今年も乳がん検診と子宮がん検診を受診しました。
他はいたって健康体なのに、女性検診の二項目だけが「D2」です。
要精密検査でした。
詳しく見ると・・・。
青い枠内をご覧下さい。
細胞診(ベセスダ)・・・LSIL
内診所見・・・異常なし
と記載してあります。
お医者さんが目で見て確認したところ異常はないが、細胞を詳しい検査に出したところ「LSIL」の異常がありましたよ~という事をあらわしています。
子宮がん検診とは?
子宮がんは主に「子宮体内膜がん」と「子宮頸がん」の2種類のがんがあります。
一般的に子宮がん検診は「子宮頸がん」の事を指します。
今回は白髪の年配男性の医師でした。
問診では生理があるか?順調か?性交渉はしているか?お産の経験はあるか?等、関連のある事柄を事前に質問されたり、問診票に記入したりします。
下半身だけすべて脱いで、その後内診台に乗ります。
多くの女性が苦手としているアレです。
現在の機器は最新で看護婦さんが声を掛けなくても、椅子が自動的に「椅子にお座り下さい~」「足を台に乗せてください~」「椅子が回転しま~す」「足がひらきま~す」「身体の力を抜いてお待ちくださ~い」等と喋ってくれました。
検査をして下さる医師とはカーテンで仕切られているので、顔を合わせる事もありませんでした。
医師が膣の入り口からクスコという機器を差し込んで、視診や触診で内部の状態を確認します。
これがクスコです。
引用:https://www.keisetsukai-group.com/
細胞を取る為に専用の綿棒等を差し込んで、子宮入り口周辺の壁をこすります。
飼い主は全く何も感じませんでしたが、中には痛い人もいるようです。
これで通常の「子宮がん検診」は終了です。
細胞診(ベセスダ)LSILとは?
検査結果を受け取って後日また健康診断を受診した病院へ、お話を聞きにいってきました。
診断結果表の「お早めにご来院下さい」の文字が恐怖をさらに際立たせています。
細胞診(ベセスダ)LSIL と、書いてあった飼い主ですが、どういう事なのか説明を受けました。
先日の検査の時に綿棒でこすり取った細胞を「ベセスダ方式」という検査方式で子宮頸がんの詳しい検査をした結果、細胞に何らかの変異が見られた・・・という事だそうです。
■ベセスダ分類による細胞診結果の取り扱い(扁平上皮系)
NILM(クラス1・2) =正常な細胞のみ。対応は定期検診を続ける。
ASC-US(クラス2・3a)=異形成と言い切れないけれど細胞に変化がある。
対応はHPV検査をして「陰性」なら1年後細胞診、「陽性」ならコルポ診、生検。
ASC-H(クラス3a・3b)=高度な細胞異型の可能性があるが確定できない。
対応はコルポ診、生検。
LSIL(クラス3a) =HPV感染や軽度異形成と考えられる。
対応はコルポ診、生検。
HSIL(クラス3a・3b・4)=中等度異形成・高度異形成・上皮内癌と考えられる。
対応はコルポ診、生検。
SCC(クラス4・5)=明らかな扁平上皮がんと考えられる。
対応はコルポ診、生検。
飼い主の診断は赤い文字のところでした。
なんとなく場所的にがんに近い感じがしますね。
素人なのでよく分かりませんが・・・。
検査設備のある大きい病院で精密検査を受けてくださいとの事でしたので、紹介状を頂いて他の病院へ行く事になりました。
精密検査
精密検査は若い女性の医師でした。
前回と同じように問診、内診、問診という順番です。
紹介状があったので軽く問診を受けてすぐに内診です。
今回は精密検査なので、前回と違う検査をします。
子宮がんの精密検査とは?
患者さんがやる事は健康診断の子宮がん検診となんら変わりません。
前回と同じように内診台に乗るだけです。
クスコで入り口を広げて、触診・視診をします。
酢酸溶液で内部を染めると、病変部分が白く浮き上がるので、コスポスコピーという拡大鏡を差し込んで病変がないか確認します。
白く浮き出た病変の細胞を下記のような器具でつまんで採取しこの細胞変異がなんなのか検査をします。
引用:http://www.morikawa-lc.or.jp/
組織をつまんでかじり取るので、もちろん血が出ます。
痛くないはずなのですが、たまに痛いという人もいます。
しばらく出血するのでガーゼをつめて医師の指導どおりの方法と時間で自分でガーゼをはずします。
まれに出血が止まらずに縫合する人もいるようです。
先に精密検査の事を調べてから来たので、ちょっと怖かったです。
いざ、精密検査!
前回と同じように内診台に乗ります。
ここで女医さんの声が聞こえてきました。
女医さん「これ酢だよね~?」
看護師さん「酢ですよ」
女医さん「ん~~~」
看護師さん「どうしました?」
女医さん「全然染まらないんだけど本当に酢だよね~?」
なにかが起きているようです。
まわりがざわざわし始めました。
患者の私にはタメ口だった女医さんが、敬語で他の女医さんを呼びました。
女医さん「先生お願いします」
先輩っぽい女医さん「どうした?」
女医さん「どう思います?」
先輩っぽい女医さん「ないね」
女医さん「やっぱり見間違いじゃないですよね~」
女医さん「コルポしなくていいですよね」
先輩っぽい女医さん「必要ないと思う」
女医さん「ですよね~細胞だけ念のためしときます」
がんじゃないか・・・という思いもあり、先生達の言葉にとても敏感になっていたのか、その時の会話を今でも隅々まで覚えています。
足を開いた状態で、よく分からないまま会話を聞いていましたが、だいたいこんな感じの会話でした。
とにかく早くなんの事を言っているのか知りたくてたまりませんでした。
女医さん「飼い主さん、あのね~」
飼い主「はい?」
女医さん「検査したけど細胞の変異が診たところ無かったのよね~。だから血が出る検査する必要無いと思うから、前回と同じ検査をもう一回してみるね~」
飼い主「はぁ。とりあえず良い事なんですよね?」
女医さん「ははは。うん。そうだと思って良いと思う。」
と、いう事で健康診断の時の子宮がん検診と同じ検査だけをして、内診台を降りました。
内診の説明
問診室へ戻り、結果を詳しく聞きました。
酢で染め上げると、普通は細胞が変異した部分が白くなるのに、今回全くそのような部分が出なかったそうです。
飼い主の内部の画像を見せていただきましたが、白い部分はありませんでした。
資料から病変が白く浮き上がった部分の画像も見せて下さいました。
画像は頂けなかったのでお見せ出来ませんので、下手な絵で説明させて頂きます。
これが通常だとすると・・・。
酢を塗ると、このように病変部分が変色して分かるそうです。
また検査結果待ちの状態で病院をあとにしました。
その2週間後、精密検査の結果を聞きに行って来ました。
結果は「LSILも出なかったので、なんの異常も認められない」でした。
何故最初の子宮がん検診でLSILの結果が出たのかというと、分からないとの事でした。
一時的に炎症が起きていたのか・・・100%病変がないとも言えないので、半年後にもう一度検査をしてみてLSILの結果が出なければ、通常通りの健康診断に戻って良いと言われました。
がん検診の要精密検査
今回乳がん検診と子宮がん検診の両方で「要精密検査」が出てしまった飼い主でしたが、結果どちらも「異常なし」でした。
最近の検査は誤診を防ぐ為に、昔の検査よりも厳しくなっているとお医者さんがおっしゃていました。
なにしろ初めて両方とも引っかかったので、自分が入っている医療保険に女性がん特約が付いているかどうかも確認したくらい、覚悟をちょっとしていました。
ガンじゃなくて本当に良かった・・・と、とりあえずホッと一安心でした。
大変お騒がせを致しました。
心配をして下さいました読者の方々、本当にありがとうございました。
皆様のお声が大変励みになりました。
2年に1度のペースで受診していましたが、これからは毎年の健康診断で女性がん検診も受診する事にしました。
とりあえず次回は半年後に検査です。
自分の健康を見直す良い機会になりました。
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※皆様の暖かい応援をお願い致します!※