猫の種類 ~スフィンクス~
スティーブン・スピルバーグ監督の映画「E・T」に出てくるE・Tのモデルにもなった毛の無い一風変わった猫です。
別名「暖かい桃」と言われていて、一度この猫の魅力に気づいたら手放せなくなる飼い主さんが続出しています。
原産国
カナダで普通の白黒猫から毛の無い猫が突然変異で生まれたのが最初と言われています。
現在は異種交配によって繁殖されています。
スフィンクスという変わった名前の由来は、エジプトから発掘された猫の像に似ていたからだそうです。
模様
一般的な猫と同様に様々な模様があります。
毛の色
無毛種ですが、産毛のようなものは全身に生えています。
うっすらと毛に色が付いている事もあります。
肌の色も様々な色の種類があります。
毛の種類
無毛種ですが、うっすらと産毛が生えています。
手や足や尻尾の先に産毛よりも長い毛が生えている事もあります。
また、ひげもほとんど生えていません。
産毛しかない肌はスエードのようなさらさらして心地よい手触りで、人気のひとつとなっています。
毛が無いのでブラッシングは必要ありませんが、意外にお手入れは大変です。
一般的な猫は身体から出た皮脂を毛が吸収してくれていますが、スフィンクスは毛がないため体表にそのまま皮脂が出てきて脂っぽくなってしまいます。
また体表にシワも多い為、皮脂がシワにたまり病気の原因となる可能性があります。
その為1週間に一度はシャンプーをしてあげる必要があります。
目の色
目はレモン型のきりっとしたつりあがった目をしています。
目の色はグリーン・イエロー・ヘーゼル・ブルーなど様々な色で、オッドアイになる事もあります。
体重
一般的な猫よりも毛が無い分小さく見えますが、一般的な猫と体重はあまり変わりません。
オス 4.0~6.5 kg
メス 2.8~5.5 kg
体型
出典:https://xn--u9jxgqcuaf5exexjs94xjdzh.com/
セミフォーリンタイプです。
頭は丸みがあり耳が大きく見え、身体はやや筋肉質でどっしりとしています。
手足は少し長めです。
運動量
スフィンクスは好奇心が旺盛で、運動量はやや多いです。
部屋の中を走り回ったり、狭いところに入ったり高い所に上ったりと部屋から部屋へ縦横無尽に歩き回ります。
好奇心旺盛な性格は時には飼い主を困らせる事もあるようです。
寒さに弱い為室内飼いをしたほうが良い猫種なので、家の中で運動出来るよう工夫が必要です。
鳴き声
普通 です。
特に声が大きいわけではありません。
あまり鳴かない子もいるようです。
性格
活発で好奇心は旺盛ですが、人間が大好きで飼い主に忠実で温和な性格をしています。
人見知りをあまりしないので、来客があってもとてもフレンドリーに接してくれます。
他のペットとも仲良く出来ますが、体表が非常に繊細な為他のペットとじゃれて遊んだりすると怪我をしてしまう恐れがあります。
寂しがりな性格ですので、一人でお留守番をさせると好奇心に任せて家の中のものを倒して歩く事もあるようです。
子供との相性
だれにでもフレンドリーで温和な性格のため、子供との相性も良いほうです。
ただ、スフィンクスの肌はかなり衝撃に弱い為、子供がおもちゃ等で猫を傷つけないように気をつける必要があります。
かかりやすい病気
スフィンクスの平均寿命は、12~14歳です。
一般的な猫よりも1~2年くらい短いですが、スフィンクスの最高寿命は34年生きたグランパさんです。
34年も生きたこのグランパさんは、猫の世界最高寿命でも第二位です。
怪我
猫はふさふさな毛で怪我から身を守っていますが、スフィンクスは毛が産毛しかないのに付け加え、とてもデリケートな肌をしています。
ちょっとした事で怪我をする可能性が高いです。
皮膚疾患
ありとあらゆる皮膚疾患にかかる可能性があります。
ノミやダニなどは毛が無いので見つけやすいのですが、皮脂がたまって脂漏性皮膚炎になったり、じんましんが出たりします。
毎日拭いてあげたりシャンプーなどの日ごろのお手入れが大事です。
低体温症
私達飼い主よりも暑さ寒さに弱い為、低体温症にかかりやすいです。
温度管理に気をつけてあげる必要があります。
皮膚がん
皮膚が薄くデリケートな為、日光に弱く皮膚がんになりやすいようです。
外出させる時は服を着せるなどして予防する必要があります。
肥大型心筋症
スフィンクスに多い遺伝性疾患です。
左心室が肥大する病気で、心不全になったり突然死したりする場合があります。
先天性筋無力症
スフィンクスに多い遺伝性疾患です。
出典:https://www.konekono-heya.com/
神経と筋肉の接合部分になんらかの異常が出て、歩きづらくなったり筋力が低下したりする病気です。
飼いやすさ
スフィンクスは猫アレルギーが起きにくい猫と言われていますので、心配な方には向いているのではないでしょうか。
ただし、スフィンクスは毛のある猫とはちょっと違う注意点があります。
スフィンクスの体温は通常の猫よりも4度ほど高い為、暑さにも寒さにも弱い猫です。
人間がちょうどいい温度と感じていてもスフィンクスにとっては寒いと感じていたりする事が多くあります。
そのため、スフィンクスには服を着せてあげたり、暖かいヒーターを用意してあげる必要があります。
性格的には温和でフレンドリーでとても飼いやすい猫種ですが、長毛種のようにシャンプーが必要で、なおかつ温度管理にも気をつけなければいけない事、他の猫種よりも活発で運動出来るように工夫が必要な事を考慮すると飼いやすいとは言い切れません。
スフィンクスの暑さ寒さに対応出来て、シャンプーや健康管理が出来る飼い主さんが飼うべき品種です。
独特の雰囲気で病み付きになる猫
スフィンクスは、独特の雰囲気を持っている猫ですね。
色々とお手入れが大変ですが、それでも飼うだけの魅力があります。
肌の模様も様々な模様があるのは驚きですね。
スフィンクスの魅力をもっと知ってみたいと感じました。
最後に・・・
猫は生き物です。
きちんと最後まで責任を持って飼う覚悟を決めてから飼いましょうね
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