猫の種類 ~ペルシャ~
品の良さを感じさせるたたずまいから、「猫界の王様」と言われる事もある優雅な猫です。
原産国
イギリス
詳しい発祥の地は分かっていませんが、初めてオークションに出展されたのがイギリスだったので、原産国はイギリスとされています。
純血種の猫の中では最も古い品種のひとつです。
模様
チンチラ・パーティーカラー・ソリッドタビー・バイカラー・三毛・スモーク・シェーデット・等様々
三毛ペルシャ、かわいいですね。
出典:https://persian.koneko-breeder.com/
毛の色
ホワイト・ブルー・クリーム・シナモン・ライラック・チョコレート・等
毛の種類
長毛種です。
長毛種の中でも、ダブルコートの被毛が密集しているタイプの猫です。
猫が自分でする毛づくろいだけですと、毛玉が出来てしまいますので毎日丁寧にブラッシングをしてあげる必要があります。
ブラッシングせずにほおっておくと病気になる事もあるので注意しましょう。
シャンプーも1ヶ月に一度はしてあげてほうが良いでしょう。
難しい場合でも、ドライシャンプーなどでお手入れをしてあげてください。
目の色
イエロー・グリーン・ヘーゼル・等
毛色がホワイトの場合のみ、オッドアイ・ブルーアイ・カッパーアイの目をした子が生まれるようです。
毛色がホワイトのオッドアイ
体重
ペルシャの体重は家猫の平均体重と同等位です。
オスは、3.0kg~6kg が適正体重です。
メスは、3.0kg~5kg が適正体重です。
あまり運動をしない猫なので、室内で飼う場合には体重管理が重要です。
体型
太い足ですね。
コビータイプです。
全体的に筋肉質で足が短くどっしりとした体系です。
顔に最も特徴があり、目は離れていて丸く、鼻は潰れています。
鼻の潰れ具合が通常ですとトラディショナル、さらに鼻が潰れているとエクストリームという種類に分かれます。
トラディショナルタイプ
出典:https://www.min-nekozukan.com/
エクストリームタイプ
運動量
運動はあまりしません。
足が短く運動能力も他の行動的な猫ほど高くないので、自ら走り回ったりキャットタワーに上ったりはあまりしないようです。
あまり無理に運動させるとストレスを溜めたりして体調を崩す場合があります。
マンションやアパートなどの狭い空間で飼うにも適した猫です。
鳴き声
あまり鳴かない猫です。
鳴いたとしても小さな細い声で鳴きます。
性格
おとなしく温和な性格です。
人との距離も適度に保ち、家族の事を気にかけながら、付かず離れずの場所でのんびりとしている事が多い猫です。
気まぐれでも甘えん坊な猫が多い中、ペルシャは甘える事はあまり無く、なでられると喜びますが一緒に遊んだりするのは好みません。
構いすぎるとストレスを溜める事もあります。
一日中のんびりと過ごしていますので、お留守番も得意です。
また、その性格ゆえ動物病院などでも暴れる事なくじっと診察させてくれる子がほとんどです。
子供との相性
構われる事はあまり好まないので、子供との相性は良くないです。
子供のように相手構わず構ったり、抱っこしようとしたりを繰り返していると、ストレスを溜めて病気にかかりやすくなったりします。
子供のいるご家庭でペルシャを迎え入れる場合には、子供に言い聞かせる必要があるかもしれません。
かかりやすい病気
ペルシャの平均寿命は16~18歳(室内飼いの場合)と、一般的な猫種よりも長生きです。
20歳まで生きるペルシャもいます。
肥満
筋肉質でがっしりとしたペルシャは食事に関しては一般的な猫よりも食欲が旺盛です。
しかし、運動が苦手なので肥満になりやすい傾向にあるようです。
運動は苦手なので肥満になると体重を落とすのは至難の業なので、肥満になる前に日ごろからの食事に気をつけたほうが良いでしょう。
あまり運動を強要するとストレスになりますので、毎日猫じゃらしなどで走り回らないような運動をしてあげるようにしましょう。
多発性嚢胞腎(PKD)
ペルシャの遺伝性の病気です。
国内外問わず、ペルシャの40%が遺伝していると言われています。
この病気は遺伝子検査で発見する事が出来ます。
年齢を重ねるごとに腎臓にのう胞が徐々に出来ていき、最終的には腎臓が働かなくなり腎不全になってしまう病気です。
腎不全と同様の症状が出てきて、死に至る可能性もあります。
遺伝性の病気なので、根本的な治療方法はありません。
出てきた症状によって対処方法的な治療をおこなっていきます。
レーベル先天黒内障
外見的な異常はないのに、生まれつき目がみえない遺伝子疾患です。
治療方法はありません。
涙流症
目の周りに常に涙が溢れていて涙目になっている症状です。
通常は使われない涙は鼻の中に通じている管を通って排出されますが、なんらかの理由によりその管から排出されずに目の周りに溢れてしまいます。
鼻が潰れている猫に多い症状です。
症状が悪化すると、目やにがひどくなり涙嚢炎になる可能性もあります。
気が付いたら病院へ連れて行きましょう。
熱中症
もふもふの密集している被毛に覆われているペルシャは、熱中症にかかりやすい猫種です。
もともとあまりうごかずにのんびりしている猫なので、ぐったりしているのかのんびりしているのか気にかけてあげる必要があります。
飼い主の目に付かないところで寝ている事も多いので、暑い日にはたまに見てあげるようにしましょう。
毛球症
ペルシャが自分で毛づくろいした毛は、すべて飲み込んでしまいます。
ブラッシングをしてあげないと、たくさんの毛を飲み込んで毛球症になってしまうかもしれません。
ペルシャの毛は、他の長毛種の毛よりも密集しているので毎日ブラッシングしてあげることが毛球症の予防になります。
飼いやすさ
おとなしく温和な性格で狩りや争いを好まない猫で、高いところがなくてもアパートでも、基本的に自由にひとりでのんびりと暮らしているのでとても飼いやすい猫です。
構ってあげなくてもあまり寂しさは感じないようですが、遊んであげてコミュニケーションはとるように心がけましょう。
毎日のブラッシングや目の周りの手入れなどはかかせませんので、短毛種の猫よりは少し手間がかかります。
毛が散るのが苦手な人や手入れをするのが面倒な人は猫の幸せの為に飼わないようにしましょう。
猫の気持ちを尊重する家に最適
ペルシャは気品があり優雅で昔から人気の猫種です。
鼻ぺちゃでツンとした顔で・・・短足の足で、ノソノソと目の前を知らん顔で横切って歩いていく姿は、なんともかわいいですよね。
室内飼いをしているとあまり動かないし鳴かないので、どこにいるのか分からない事もあるようです。
長毛種の為手入れは大変ですが、大人しくブラッシングやシャンプーをしてくれるのだったらあまりお手入れも苦ではないかもしれません。
お留守番も他の猫よりはストレスとは感じないようですので、仕事をしている一人暮らしの人でも飼えそうですね。
ただし、猫は生き物です。
きちんと最後まで責任を持って飼う覚悟を決めてから飼いましょうね。
--------------------------------------------
※応援お願い致します!※