猫に有害な食品類
すずめさんもびっくりです。
ネギ科の植物
ネギ科の植物とは?
ネギ系統はほとんどがネギっぽい匂いがします。
出典:http://macrobiotic-daisuki.jp/
ネギ属(ネギ科)
タマネギ・ネギ・長ネギ・わけぎ・アサツキ・ゆり根・ラッキョウ・ニラ・にんにく・ノビル・エシャロット・等です。
何故食べてはいけないの?
ネギ科の植物には、猫の赤血球を破壊する「アリルプロピルジスフィド」という成分が含まれています。
赤血球が破壊されて、よく見るとトゲトゲになっています。
出典:https://ameblo.jp/feline1224/
加熱しても毒性は消えません。
猫の体重1kgあたりで、5gの摂取でも中毒になるので大変危険です。
食べたらどうなる?
食べると「タマネギ中毒」になり初期症状として、貧血・下痢・嘔吐・発熱などを引き起こします。
溶血性貧血の猫のおしっこ。破壊された赤血球の色素が出ています。
出典:https://ameblo.jp/feline1224/
症状が進行すると、昏睡状態になり死に至る場合もあります。
キャットフードではなく、いわゆるねこまんまを与えている場合は特に注意が必要です。
残りのお味噌汁などの中にネギやタマネギなどの破片が残っているとそれをかけたごはんを食べるとタマネギ中毒になってしまうかもしれません。
こっそりとタマネギが入っている料理もたくさんありますよね。
ハンバーグなど猫が好きな肉料理などをちょこっと猫にあげたりする事は大変危険ですので、止めましょう。
かつおのたたきの下には、たまねぎが敷いてある事が多いです。
たまねぎの成分がうつっているので、かつおのたたきを何気なくあげたら、中毒になったりするかもしれません。
かつおのたたきにはかかせないタマネギのスライス。
人間にはおいしいけど、猫には毒。
併発しうる病気は?
たまねぎ中毒になると、様々な病気が併発する可能性があります。
・溶血性貧血
赤血球が破壊され続け、貧血になります。
症状は、呼吸促迫・衰弱・等です。
・急性腎不全
破壊された赤血球の色素が腎臓を機能不全にさせます。
症状は、大量の下痢・出血・脱水・等です。
死に直結しますので、急いで治療をする必要があります。
食べてしまったときには?
食べてしまった事に気づいたときは、症状が出ていなくてもすぐに動物病院を受診しましょう。
症状は早くて1日経過後、通常で3~4日後くらいにあらわれてきます。
食べてすぐに受診出来た場合には、薬を使って吐き気を促し吐き出させる処置をします。
吐き出すのが無理そうな時は、胃洗浄をして胃の中を洗い流します。
時間が経過していて中毒症状が出始めた場合は、抗酸化剤やステロイド剤を使って赤血球の破壊を食い止める処置をします。
同時に輸血の処置をする事もあります。
血液検査の結果で、その後の処置が決定します。
時間がたてばたつほど、助かる確率が低くなるのでタマネギを食べた形跡がある場合には夜間でも躊躇無く動物病院を受診されることをお勧めします。
ネギ科の食品は絶対に与えては駄目
猫にはタマネギは食べさせてはいけないとは、なんとなく昔から言われていた事です。
加熱しても猫にとっての有毒成分が消えないのは大変怖い事ですよね。
ちなみに5kgの成猫は25gでタマネギ中毒になる計算です。
中くらいのタマネギ4分の1くらいの量でも、中毒になります。
猫の手の届くところにネギ属の野菜は置かないようにしましょう。
また、人間の食べ残しなどをあげないようにしたほうが良いでしょう。
少しの用心で、愛猫が病気になるのを防ぐ事が出来ます。
あとで後悔するよりも、きちんと対策を講じましょうね。
--------------------------------------------
※応援お願い致します!※