猫の種類 ~ノルウェージャンフォレストキャット~
凛としたたたずまいの「森の妖精」
ノルウェージャンフォレストキャットは、「森の妖精」と呼ばれる凜としたたたずまいが素敵な猫です。
原産国
ノルウェーやスカンジナビア半島・北ヨーロッパが主な原産国です。
北欧の厳しい自然で生き抜いてきた歴史のある猫です。
子猫の頃からもふもふです。
出典:http://www.maruwa-pet.co.jp/
模様
タビー・ゴーストタビー・ホワイトソリッド・ブラックソリッド・ブルーマッカレルタビー&ホワイト・ダイリュートキャリコ・等
タビーが主ですが、中でもタビー&ホワイトが多いです。
八割れも多い猫種です。
ダイリュートキャリコ の模様
毛の色
ブラック・ホワイト・ブルー・クリーム・レッド
毛の種類
尻尾も太いですね
出典:http://doubutsuiine.tank.jp/
長毛種です。
ゴージャスな長毛に被われていて、二層の被毛は防寒や防水性に大変優れています。
ほとんど皮膚まで水を通さない作りになっています。
尻尾まで厚い被毛に被われていますので、もこもこした尻尾もチャーミングです。
このもこもこの被毛の為、毎日のブラッシングはかかせません。
シャンプーも1ヶ月に一度くらいはしてあげたほうが良いでしょう。
シャンプー後の姿もかわいいです!・・・被毛の量が分かります。
出典:http://world-zoo.com/norwegian-forest/
シャンプーからドライヤーまで、約3時間くらいかかるそうです。
シャンプー後の排水溝の毛。すごい量ですね。
出典:http://kedamakyoudai.blog.jp/
目の色
グリーン・ゴールド・カッパー・ブルー・オッドアイ です。
他の色に見えることもありますが、基本的にはこの目の色にしかなりません。
体重
一般的な種類の猫は1年で成猫になりますが、ノルウェージャンフォレストキャットは、大型猫なので3~4年をかけて成猫になります。
成長過程が長く楽しめる猫ですね。
オスは、4.5kg~8kg が適正体重です。
メスは、3.0kg~6kg が適正体重です。
大きい子では10kgほどになる事もあります。
育て甲斐がありますね。
出典:https://plaza.rakuten.co.jp/kazaana/diary/
体型
ロング&サブスタンシャルです。
大型で胴体が長く、非常に筋肉質です。
長毛種には、このロング&サブスタンシャルスタイルが多いです。
運動量
北欧の厳しい大自然の中で、狩りをして生き抜いてきた猫なので、運動量は豊富です。
また、ノルウェージャンフォレストキャットは木登りが得意で大好きな猫です。
完全室内で飼う時は、高い所ならどこへでも登ろうとするので、上下運動が出来るように室内の工夫が必要です。
室内では基本的に高い所でくつろぐ事が多いようです。
鳴き声
あまり鳴かない猫です。
ノルウェージャンフォレストキャットの鳴き声は非常に独特です。
「にゃ~ん」とは鳴きません。
「きゅ~~」とは、「きゅ~~ん」とかに近い声で小さな声で鳴く事が多いようです。
あまり鳴きませんが、飼い主が呼ぶと返事をしてくれる事もあるようです。
性格
温和な性格で北欧の厳しい気候で耐えてきた遺伝子があるせいか、忍耐強い猫種です。
また、好奇心が旺盛で、いろんなことに興味を持って目をキラキラさせながら遊びます。
飼い主の帰りを玄関で待っていたり、呼ぶと返事をしながら飛んできたりと、性格はどちらかというと、犬に近いと言われています。
人間が大好きでとても甘えん坊ですが、凜とした風貌からはあまり想像出来ませんがかなりのおっちょこちょいのようです。
飼ってみて分かったそのギャップにまた癒される人が多いようです。
子供との相性
非常に忍耐強い性格なので、子供との相性は良いほうです。
ただし、甘えんぼうですのでかまってあげないと子供にやきもちを焼く事もあるようです。
子供と同じように愛情を注いであげましょうね。
かかりやすい病気
ノルウェージャンフォレストキャットの平均寿命は14~16歳(室内飼いの場合)と、一般的な猫種よりも長生きです。
肥満
もともと北欧の寒い地域の猫なので、脂肪を溜めやすい体質のようです。
また、体格も大きく筋肉質なので食欲旺盛ですので、肥満に対する注意が必要です。
食事制限と運動療法で治療を行っていきます。
糖尿病
肥満になりやすい猫種なので、糖尿病も発症しやすいようです。
糖尿病の発症リスクが他の一般的な猫種に比べて、3.5倍も高いそうです。
糖尿病は一度かかると一生付き合わなくてはいけない病気です。
日ごろの食生活の管理が重要です。
グリコーゲン貯蔵病(糖原病)
ノルウェージャンフォレストキャットの遺伝的要因からくる病気です。
飼い主が気をつけていてもいなくても、関係なく発症する可能性があります。
ただし、発症は稀です。
普通は分解されるはずのグリコーゲンが、分解されずに筋肉や肝臓に貯まっていき、肝臓肥大や低血糖を引き起こします。
症状は、疲労蓄積や運動能力の低下。筋肉崩壊による褐色の尿が出たり、さらには低血糖により昏睡状態に陥る事もあります。
予防方法は治療方法は残念ながらまだ確立されていませんが、食事療法と運動制限で治療を行っていきます。
毛球症
ノルウェージャンフォレストキャットのように、もこもこの長毛種がかかりやすい病気です。
毛づくろいでなめて胃や腸の中に取り込まれた毛が、便や吐しゃ物に出てこずに体内にとどまって毛玉になって吐き出せなくなる病気です。
症状は吐き気・食欲低下・便秘などになります。
治療は毛球除去剤で取り除きます。それでも駄目な時は、外科的手術になります。
普段からのブラッシングやシャンプーでなるべく毛を飲み込ませないようにする事が予防になります。
熱中症
もこもこの二重の長毛をたくわえているので、寒さには強いですが暑さにはとても弱いです。
ハァハァ苦しそうな呼吸をしていて、嘔吐や下痢やよだれをたらしてふらふらしている場合はすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
分厚い毛皮を着ているので、飼い主が暑いと感じている時はノルウェージャンフォレストキャットはさらに暑いはずです。
室内の温度には気をつけましょう。
眼瞼内反症
瞼が内側に入り込む事によって眼に毛やまつげが当たり、結膜炎などの眼の病気になる症状です。
目を気にするそぶりを良く見せたり、目やにや多い、目が赤いなどの症状があらわれます。
遺伝的要因が主なようですので、予防方法はありません。
瞼が入り込まないように手術が必要になりますので、動物病院を受診しましょう。
飼いやすさ
温和な性格で忍耐強くて、とても甘えん坊のノルウェージャンフォレストキャットは、性格的には飼いやすい猫種だと思います。
ただし、大型で運動量も適度に必要なので、高い所に登ってもばたばたと走り回っても許せる環境で、夏には快適な室温で暮らせる環境がある飼い主の元で飼われたほうが幸せでしょう。
飼ってみたらさらに魅了される猫
見た目からは想像出来ない性格です。
ノルウェージャンフォレストキャットは、凜としたかっこいい見た目からは想像できないくらいの甘えん坊なようです。
名前を呼ぶと鳴いて近づいてきてくれたり、小首をかしげて見てくれたりする猫ちゃんもいるようですね。
シャンプーやブラッシング等の長い毛のお手入れは本当に大変そうですが、それでも飼いたい魅力がノルウェージャンフォレストキャットにはあるようですね。
なんだか飼ってみたくなりましたね。
ただし、猫は生き物です。
きちんと最後まで責任を持って飼う覚悟を決めてから飼いましょうね。
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